税務ブログ

2018年1月16日 火曜日

iDeCo(個人型確定拠出年金)で得をする、損をする?

当事務所のホームページへのご訪問、ありがとうございます。
今回ブログ初担当となります。園木と申します。
宜しくお願い致します。

今回は最近話題の「iDeCo」について簡単にですが取り上げたいと思います。
我々は毎年、お客様の年末調整業務を請け負わせて頂いていますが、昨年の年末調整ではこの「iDeCo」をやられている方をチラホラとお見かけしました。

1. そもそも「iDeCo」とは?
「iDeCo」は確定拠出年金法に基づいて、実施されている私的年金で、自分で申込み、自分で掛金を拠出し、自らが運用方法を選択して、掛金とその運用益との合計額をもとに年金の給付を受けることが出来る制度です。
国民年金や厚生年金と組み合わせることで、長期化する老後に備えて、より良い資産形成が可能なのではと期待されています。
私感ですが、私たちの将来の年金支給額が目減りすることを前提に政府が「iDeCo」の加入者の範囲を広げ、所得控除などのメリットをうたい、年金支給額減の負担を国民に今から負わせているようにも感じられます・・・

2.「iDeCo」って本当に得するの?
「iDeCo」についてよく見かける宣伝文句は、
①掛金の全額が所得控除出来て節税の効果が大きいこと。
②運用して利益が出ても税金がかからないこと。
③受取時に年金でもらっても、一時金でもらっても一定額まで非課税になること。
などです。
一見良いことばかりの「iDeCo」。
その一方で気を付けるべきことやデメリットはないのか考えてみたいと思います。

3.気を付けるべきことについて
実は私自身も先日「iDeCo」を始めてみたので、実際に手続きをしてみた際に感じたことなどを中心にお話しますね。

① 手続き時点で気を付けるべきこと
まず、「iDeCo」を開始するにあたっては加入申出書や本人確認の書類などを金融機関に提出し、お勤めの方は勤務先に一定の書類(勤務先が基金に加入しているか否かで毎月の掛金の上限が変わるので、その確認のための書類になります)を記入して貰わなければならず、少々手続きはめんどくさかったです。
さて、書類を提出して金融機関に「iDeCo」の口座が開設されて、いざ掛金を振り込むと自分でその掛金の運用先(金融商品)を選択しなければなりません
ここはよく勉強して運用先を選ぶ必要があります。
堅実に定期預金などで元本確保か、はたまたリスクを取って証券投資信託などで運用益を得にいくのか、迷うところではあります。
あまり冒険をすると掛金の元本割れのリスクもありますね。
更に金融機関の口座管理手数料(金融機関によって、手数料の金額はまちまち)もかかるので、最初はかなり慎重に考えて選んだ方が良いと思います。

② 実はリスクもあります
ところで、掛金を引き出したくなったり、運用の選択が面倒になって、「iDeCo」をやめることが出来るのか。⇒原則解約は出来ないそうです。
ではいつになったら、引き出せるのか。⇒60歳まで引き出せないそうです。
つまり手数料負担及び元本割れのリスクに加えて、現金がどうしても必要となった場合に現金化できないリスクがあるということです
それらのリスクと60歳までの間に所得控除で受ける節税メリットや運用による利益とを天秤にかけて、「iDeCo」を始めるかどうかを考える必要があるかと思います。
ご検討の際には、「iDeCo」の専用サイトで年齢や年収などを入力するとどれ位の恩恵が見込まれるかについてシミュレーションできますのでこちらの専用サイトをお勧め致します。
結構簡単にシミュレーションできますよ!

以上、簡単にではありますが、「iDeCo」の注意点を中心に概要を説明させて頂きました。
基本的にはメリットのある制度だと思いますが(なので私も始めました)、気を付けるべきことをしっかりと把握した上で検討する必要があるのかなと思います。

年が明けて、そろそろ所得税・贈与税の確定申告の足音が少しずつ聞こえてきました。
適切な申告のためには、必要書類の早めの準備が欠かせません。
確定申告で不安がある方、よく分からない方、お早めにご相談を頂けたらと思います。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。